連休前後のぎっくり腰にはご注意を
こんにちは、神戸市西区の伊川谷整体院の院長の坂田です
お盆休みも昨日か今日が最終日といった方も多いのではないでしょうか?
お盆休みに限らずなのですが、ゴールデンウィーク、年末年始、といった長期休暇の前後や最中はぎっくり腰になってしまい、動けなくなってしまう事って多かったりします。
「どうしてこんな時に、、、」「これから忙しいのに、、、」
といったタイミングで何気ない動作でぎっくり腰が発生してしまいます。
主な原因としては
・ズボンや靴下を履こうとした際に腰に激痛が走った
・重たい荷物や植木鉢などを持ち上げようとした際に腰が抜けた感覚がしてそこから立ち上がれなくなった。
・朝、洗面台で顔を洗っている際に違和感を感じて、それがどんどんひどくなっていった。
といった理由が多いのかと思います。
このぎっくり腰については、なってしまうと動けなくなり痛みも強いという事は皆様もご存知かもしれませんが、その発生メカニズムは未だ謎に包まれていて完全には解明できていないものなのです。
特に初めてぎっくり腰になってしまった方は、痛さと動けなさに驚いて、病院に駆け込まれると思います。
ぎっくり腰の場合、骨に異常があるわけではないので「ぎっくり腰ですので痛み止めとシップを出しておきますね」と言われることがほとんどかと思われます。
「このまま動けないままだったらどうしよう、、、」
と不安な方もいらっしゃると思います。私もぎっくり腰は何回もなった経験があるので良くわかります。(実際に私も今年の元旦はぎっくり腰になっていました、、、)
ここまでで一つ安心して欲しい事としては、「正しい対処法と早期治療をする事で早く回復していく」という事です。
ですので、ここからは、ぎっくり腰になってしまった際の正しい対処法や当院の施術などについてお伝えしていきます。
ぎっくり腰になったら 安静? 動く?
ぎっくり腰になってしまった場合、動くと痛いのでじっとしていたくなるのですが、可能な限り、じっとしすぎず日常生活動作を行ってあげながら治していく方が早く治っていくようですので、無理のない範囲で動いてあげましょう。
もちろん、全く動けない程の状態であれば無理せず安静にし、徐々に動ける範囲を増やしていきましょう。
最近の論文ではこのように記載されていました
急性腰痛に対しては安静よりも活動性維持の方が、疼痛軽減と身体機能回復の観点で優っている。また、病欠の期間も、活動性維持のほうが短い、一方坐骨神経痛を伴う腰痛では、疼痛軽減と身体機能回復に関して、安静と活動性維持に明らかな差はない
腰痛診療ガイドライン2019 監修;日本整形外科学会 日本腰痛学会より引用
レントゲン検査は必要ない?
ぎっくり腰になってしまった際、レントゲンをとる必要があるのかという事についてなのですが、これに関しては、まず論文をご紹介します
腰痛患者に対するX線撮影は、腰痛の原因の初期診断に意義がある。しかし、神経症状を伴わない非特異的腰痛患者に対する初診時の撮影は必ずしも行う必要はない
腰痛診療ガイドライン2019 監修;日本整形外科学会 日本腰痛学会より引用
とあります。
神経症状とは、運動麻痺や感覚麻痺(痺れなど)などの症状ですが、それがなければレントゲンを撮る必要はないということです。
ぎっくり腰の症状のほとんどは痛みとそれによる動きにくくなることであるので、レントゲン撮影を行う必要はないのかなと思います。
むしろ、撮影する事で放射線に晒されるリスクやぎっくり腰の症状とは関係ないところの骨が狭くなってますねと言われて治らないものという印象や不安を煽られたり、老化ですねと軽く片付けられたり(実際当院にもそう言われて落ち込んで来院される方も多いです)ということもあるので個人的にはリスクの方が上回っている気がします。
コルセットは必要?
今現在の答えとしては、ぎっくり腰になってしまった際にコルセットをつける事は、メリット(益)もなければリスク(損)もないそうです。
少し話は違うかもしれませんが、慢性的な腰痛の場合のコルセット着用はリスクがあるようで注意が必要です。
急性、亜急性および慢性腰痛に対するコルセットなどの腰椎サポートの影響に関して得られる現在のエビデンスは、かなり限られている。その中でも腰椎サポートは、慢性腰痛治療に益をもたらさないことを示唆した、さらに、腰椎サポートは皮膚病変、胃腸障害、高血圧、頻脈、および筋肉組織の障害などの有害作用との関連も示唆した
腰痛診療ガイドライン2019 監修;日本整形外科学会 日本腰痛学会より引用
当院の治療法
このページをご覧になってくださる方の中にはご自身が今ぎっくり腰に悩まれていたり、あなたの大切な誰かがぎっくり腰でお悩みの方がいらっしゃるのではないでしょうか?
当院の、ぎっくり腰の治療方法についてご紹介します。
整体治療
ぎっくり腰の原因になっている箇所をその方のご負担にならない体勢で検査し把握します
(ほとんどの方は最初ベットに寝れないため、立った状態や座った状態で検査します)
この際、無理に痛がらせるような検査は行わないのでご安心ください。
原因となっている箇所や動きの邪魔をしているところを整えていきます。
(当院の治療は痛めている腰や痛い箇所をぐいぐい押したりはしません。)
ハイチャージ療法
ドイツ生まれで日本でもプロアスリートが故障の早期回復やメンテナンスに使用しているハイトーン治療器であるハイチャージ治療を行い、痛みの軽減を効率よく行います。
ハイチャージに関する詳しい説明はこちらをクリックしてご覧ください
まとめ
ここまでのまとめとしては
・ぎっくり腰になってしまったら、安静にしすぎず、痛いけれど可能な範囲で動きながら治していく
・レントゲンを撮る必要があるケースは少ない
・コルセットは効果はない
・早期治療で早期復帰が望める
という事です。
長期連休前後に起こりやすいぎっくり腰は早めに治療し、対処する事で早期回復が期待できます(もちろん少し良くなっても無理は禁物ですが)ので、ぎっくり腰でお困りの際はお気軽にご相談くださいね。