伊川谷整体治療院
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慢性的な腰痛や肩こりとうつの関係?

慢性的な腰痛や肩こりとうつの関係?

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慢性的な腰痛や肩こりとうつの関係?

こんにちは、神戸市西区の伊川谷整体院の坂田です。

5月は週末が雨な事が多いですね。

神戸では梅雨入りは6月上旬ごろになると予想されているようです。梅雨も大事な時期ですが、過ごしにくい季節となってきましたね。

さて、今回は肩こりや腰痛などの慢性的な痛みとうつの関係について記事を書きたいと思います。

肩こりや腰痛が精神的なトラブルであるうつ症状と何の関係があるのだと思う方も多いと思いますが実は一見関係なさそうなこの関係性について説明していきますのでお時間が許しましたらお読みくださいね。

慢性痛と抑うつ

寝違え

慢性痛と抑うつ(うつ)状態の間には、深い相互関係があることが、近年の研究で明らかになっているそうです。慢性痛とは、一般的に3ヶ月以上続く痛みの事を言います。肩こり、腰痛、頭痛、膝痛、関節リウマチ、線維筋痛症などがその代表例であります。一方、うつ病は気分の落ち込みや意欲の低下、興味喪失などを主な症状とする精神疾患です。これら二つの疾患は別個のものでありながらもしばしば併存し、互いに影響を及ぼし合う関係にあると近年言われています。

まず、慢性痛がうつ状態を引き起こすメカニズムについて考察します。慢性痛は日常生活の質を著しく低下させます。痛みが持続することで仕事や趣味、対人関係などの活動が制限され、孤立感や無力感が増しやすくなってしまいます。また、「この痛みは一生治らないのではないか」という不安や絶望感が心理的ストレスを高め、抑うつ症状を招く。さらに、痛みによる睡眠障害もよく見られ、これがうつ状態を悪化させる要因となります。慢性痛患者の約30〜60%が何らかのうつ症状を抱えているという報告もあり、その関係の深さを物語っています。

逆に、うつ状態が慢性痛を引き起こしたり、悪化させたりするケースも多いのです。うつ病になると、脳内の神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリンなど)の働きが低下し、痛みの抑制機能が弱まることがあります。

セロトニンは「幸せホルモン」として知られており、気分を安定させたり、精神を安定させる効果があります。

ノルアドレナリンは主に交感神経の活動を活発にして心拍数をあげたり、血圧をあげたりする効果があります。脳内では神経伝達物質として注意や集中、覚醒や睡眠のバランスに関与しています。

この二つのホルモンの働きが低下することにより、実際の身体的損傷が小さくても痛みを強く感じやすくなります。また、うつ病状態では身体感覚に対して過敏になりやすく、「痛み」への注意が過度に集中するため、痛みの自覚が強まる傾向があります。このように、うつが痛みの知覚に影響を与えることは神経科学的にも支持されています。

さらに注目すべきは、慢性痛とうつが共通する神経基盤を有している点でです。たとえば、脳にある扁桃体や前帯状皮質、前頭前野といった脳領域は、いずれの疾患にも関与していることが知られています。これらの部位は、情動の調整と痛みの認知に関わっており、慢性痛とうつが互いに影響しやすい脳構造上の背景があると考えられています。

また、炎症性サイトカインという免疫系の物質が、痛みとうつの双方に関与していることも近年の研究で示唆されており、慢性炎症が両者の共通因子である可能性もあると言われています。

さらに、慢性痛とうつの併存は、症状の複雑性を高めるだけでなく、治療の効果を低下させ、患者の生活の質(QOL)を著しく損なうとされています。

ですので、慢性痛とうつは密接に関連し、互いに増悪要因となる「負のスパイラル」に陥りやすいのです。そのため、片方だけに注目した治療では不十分なってしまうとこともあるのです。

 

まず慢性痛をどうにかするのも一つの方法

ここまでで肩こりや腰痛、頭痛を始めとする慢性痛と抑うつ症状には関係があることがご理解いただけたかと思います。

関係があるといっても、この二つの問題は簡単に解決できる問題でもない事はわかります。

ただ、できれば症状やそのような状態は少しでも前に前進して快方にむかっていただければと思っています。

この慢性痛と抑うつ状態が絡み合っているのが特に良い状態とは言えないので、まず、慢性痛から何とかしていくのが近道なのではないかと思います。

整体も有効であるかも?

肩こりや腰痛、頭痛が長く続いている慢性痛であれば、整体で身体を整える事で慢性痛が楽になるケースも多いです。

姿勢を整えることによって、筋肉、神経、血流の状態がよくなることで痛みや不快感のレベルが下がる事も多いのです。

せめて慢性痛だけでも良くなれば、抑うつ状態も緩和の方向に向かっていくのではないでしょうか?

なかなかお辛い時に新しいアプローチや新しく行動を起こすのはエネルギーのいることだとは思います。

ですが、もし身体がしんどかったり、肩こり、腰痛、頭痛、自律神経の問題でお悩みの方はいつでも神戸市西区の伊川谷整体院を頼ってくださいね。

その時はあなたが楽になれるよう、全力でサポートさせていただきます。

 

参考文献

Bair, M. J., Robinson, R. L., Katon, W., & Kroenke, K. (2003).

Depression and pain comorbidity: a literature review.

Archives of Internal Medicine, 163(20), 2433–2445.

▶ https://doi.org/10.1001/archinte.163.20.2433

  • 概要:うつと慢性痛の併存率が非常に高く、慢性疼痛患者の30〜50%が抑うつ症状を有するという実態を紹介。疼痛の治療には精神的側面の介入も必要であることを論じる。

2. 

Gureje, O., Von Korff, M., Simon, G. E., & Gater, R. (1998).

Persistent pain and well-being: a World Health Organization Study in Primary Care.

JAMA, 280(2), 147–151.

▶ https://doi.org/10.1001/jama.280.2.147

  • 概要:10カ国におけるWHO国際調査。慢性痛と抑うつの併存は予後不良、機能障害のリスク増加と関連。

3. 

Von Korff, M., & Simon, G. (1996).

The relationship between pain and depression.

British Journal of Psychiatry, 168(S30), 101–108.

▶ https://doi.org/10.1192/S0007125000293377

  • 概要:痛みがうつ病の引き金となるだけでなく、うつ状態が痛みの知覚と慢性化に影響を与える双方向性を論じる。



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