貼るカイロを使って効果的に体を温める方法
こんにちは、神戸市西区の伊川谷整体院の坂田です。正月休みが終わった途端ものすごく寒くなりましたね。また神戸市西区でも数年前の様に雪が降るのかとヒヤヒヤしましたが無事降らずでホッとしているところです。
冷えは筋肉や関節にとってもあまり歓迎されないもので、気温が急激に下がったせいもあってか、寝違えやぎっくり腰、背中の筋を違えたなどといった症状の方も多く見られました。セルフケア方法の一つとして体を温めるという方法がありますが冷え対策の一つとして有効なのが「貼るカイロ」です。手軽に使える暖房グッズとして多くの人に愛用されています。しかし、正しい使い方の工夫の仕方を知ることで、より効果的に身体を温め、寒さから身を守ることができたり、それ以外の効果も期待することができます。この記事では、貼るカイロを活用する際のポイントや注意点、効果的な貼り方を詳しく解説します。
1. 貼るカイロの基本的な使い方
貼るカイロは、衣服の内側や肌に直接触れない場所に貼り付けて使う暖房アイテムです。中には鉄粉や水分が含まれており、酸素に触れることで発熱する仕組みになっています。一般的には8~12時間ほど温かさが持続し、通勤・通学や屋外活動など、寒さを感じる場面で大いに役立ちます。
ただし、カイロが直接肌に触れると低温やけどを引き起こす危険性があるため、必ず衣服の上から貼ることを心掛けましょう。また、貼り付ける位置によって温まり方が変わるため、ポイントを押さえることが大切です。
2. 身体を効率的に温める貼る場所
寒さ対策には、身体の「温めるべきポイント」を知ることが重要です。以下は、貼るカイロを使って効果的に温める場所です。
(1) 腰
腰には「腎臓」があり、ここを温めることで全身の血流を促進できます。特に冷え性の方や冬場に手足が冷える方には、腰を温めることで体温調節がスムーズになります。腰の真ん中あたりにカイロを貼ると効果的です。
腰にあるツボとして命門(めいもん)というツボと腎兪(じんゆ)というツボを温めるのも効果的です。
命門はおへその真裏にあり、足腰のだるさや腰痛、お腹の不調を緩和してくれ、腎兪は命門から指二本分外側にあり、水分の代謝やホルモンバランスを調整してくれます。
(2) 肩甲骨の間
背中の中央部、肩甲骨の間には「褐色脂肪細胞」が多く存在します。この細胞は体内で熱を作り出す働きがあるため、ここを温めることで身体全体がぽかぽかしてきます。ちなみにこの褐色脂肪細胞は脂肪分を分解して燃焼させる効果があるようです。余談にはなりますがこの褐色脂肪細胞を活性化させるには温めることや、食事ではよく噛むことが重要だそうです。
背中にあるツボとしては、風門(ふうもん)という場所があり、肩甲骨の間にあり、全身の血行を良くしてくれる効果があります。
(3) お腹
お腹を温めると、内臓の働きが活発になり、冷えによる体調不良を防ぐことができます。特に女性の場合、生理中や冷えからくる腹痛の緩和にも効果的です。
お腹にあるツボとしては気海(きかい)丹田(たんでん)があります。気海はおへその位置から指2本分下にあり、全身の気を集める場所でエネルギー代謝を高めてくれます。
丹田はおへそから指4本分下にあり、交感神経を鎮めてくれてリラックスする効果があります。
(4) 足の付け根
太ももの付け根には大きな血管が流れており、ここを温めると下半身全体の血流が改善されます。デスクワークや長時間座りっぱなしの方にもおすすめです。
(5) 首の後ろ
首の後ろには太い血管が通っているため、ここを温めることで効率的に全身を温められます。貼るタイプのカイロではなく、巻けるタイプの温熱アイテムを併用するのも良いでしょう。
3. 貼るカイロを使う際の注意点
(1) 低温やけどに注意
カイロの温度は50℃前後に達するため、長時間同じ場所に貼り続けると低温やけどを起こす可能性があります。貼る場所を定期的に確認し、違和感があればすぐに位置を変えるか使用を中止しましょう。
(2) 直接肌に貼らない
カイロは必ず衣服の上から貼るようにしてください。直接肌に貼ると温度が集中してしまい、やけどのリスクが高まります。
(3) 長時間使用しすぎない
カイロの持続時間に応じて使用することが大切です。就寝中の使用は低温やけどのリスクが高まるため避け、必要な時間だけ使用するよう心掛けましょう。
4. 状況別に活用するコツ
(1) 屋外での使用
冬場の屋外作業やスポーツ観戦では、腰と背中にカイロを貼ることで身体全体を温めやすくなります。また、靴下用の貼るカイロを併用すると、足元から冷えるのを防げます。
(2) 室内での使用
デスクワークや勉強中には、足の付け根やお腹に貼ると効果的です。ブランケットを併用することで、カイロの熱を効率よく保つことができます。
(3) 通勤・通学時
通勤・通学では、外気に触れる時間が短時間であれば、腰やお腹などの中心部を温めるのがおすすめです。特に体温が下がりやすい朝に活用すると、快適に一日をスタートできます。
エコな使用方法
貼るカイロは便利ですが、一度使うと廃棄する必要があります。環境に優しい使い方として、ちなみにではありますが、使用後のカイロを乾燥剤や消臭剤として再利用する方法があります。未使用時に吸収した水分を放出し、靴やクローゼットの湿気対策として活用できます。
まとめ
今回は貼るカイロの部分別の効果的なツボや活用方法についてお伝えしましたがいかがだったでしょうか?私の個人的なおすすめポイントとしてはお腹と肩甲骨の間に貼るのがおすすめです。お腹周りは血液が多く、温めるには効率が良いです。血液は45秒ぐらいで全身を一周すると言われていますので、血液の多いところを温めるといいかと思います。また、肩甲骨の間は褐色脂肪細胞や自律神経が多く存在する場所ですのでこちらも温めると効果が高いのではと思います。
貼るカイロは正しく使えば、冬の寒さから効果的に身体を守ることができます。温めるべき場所を意識して貼ることで、全身を効率よく温めることが可能です。体が温かい状態で血行が良いことでぎっくり腰や寝違えのリスクを減らすことができ、肩こりや腰痛の症状も緩和することができます。今年の冬は寒さがきつそうですので、貼るカイロを上手に活用して、快適に過ごしてくださいね。