長時間座って腰が痛くなる方の正しい座り方とは
こんにちは、神戸市西区の伊川谷整体院です
「座っていると腰が痛くなる、、、」
「デスクワークをしているのですが午後になると腰がダル重い、、、」
といった事はありませんか?
デスクワークの方のお仕事中に関わらず車の運転中、通勤電車での移動中、自宅でくつろいでテレビや映画を見ている時などパッと思いつくだけでも座っているシーンは多くあります。
ほとんどの場合、そんな時、途中で立ち上がったりストレッチをすることもなくそのままの姿勢で一時間
から二時間程いるのではないでしょうか?
人間の身体は、座りっぱなし、立ちっぱなし、などの同じ姿勢を維持する事の方が適度に動き回るより筋肉に負担がかかっています。
良い状態で長時間いるのであればまだ良いのですが、悪い姿勢や座り方で長時間座るということは関節や筋肉にとても負担がかかり、腰痛や肩こり、ひどくなると坐骨神経痛やヘルニアなどの症状を引き起こしてしまう原因になると言えます。
この記事では、長時間座らないといけない環境は変えられないけど、正しい座り方を知っていただき、普段の家事やデスクワークや移動の時に役立てて頂き、腰痛や坐骨神経痛などになるリスクを減らしていただければと思います。
悪い姿勢が腰痛の原因になる
長時間同じ姿勢を続けていると「腰が重がるい」と感じることはありませんか?
腰の重がるさや鈍痛を感じないようにする為には腰に負担をかけない正しい姿勢を取ることが大切です
正しい姿勢を身につけなければせっかく身体に良いことをしても効果が薄れてしまいます
では、腰に負担をかけない正しい姿勢とは、どのようなものなのでしょう?
まず、人間の身体を支える背骨は、24の椎骨(ついこつ)
仙骨(せんこつ)、尾骨(びこつ)によって構成されています
椎骨は、「頚骨(けいこつ)」、「胸椎(きょうつい)」、「腰椎(ようつい)」に分けられ
横から見るとS字のカーブを描いています
その中で、腰椎は上半身を支え、踏んだりした時の
衝撃を吸収する重要な働きをする為、大きな負担がかかっています
上半身の体重の衝撃を吸収し、負担を減らす為に
腰椎は前方に軽くカーブしています
このカーブが失われたり、逆にカーブが強すぎたりすると、腰には大きな負担がかかり腰痛の原因となります。
そうなることで、椎間板(椎骨と椎骨の間でクッションの役割をしている軟骨組織)に
負担がかかり、腰に重がるさや鈍痛といった症状が現れます
カーブが失われるのは、腰や背中が丸まった姿勢の時です
私たちは、座る時、すぐに腰が丸まってしまうので、特に注意が必要です
普段の生活を顧みてみると、デスクワーク、車の運転テレビを見ている時の座り方、気づかないうちに丸まった姿勢になっていませんか?
また、座る動作は椅子だけではありません
床に座る時の、だらりと座椅子に座った状態やあぐらや横座りも悪い姿勢になりがちです
正しい椅子の座り方とは
ここでは実際の椅子に座るときのポイントをお伝えしていきます。
正しい座り方のコツは、椅子に座る時は、お尻を後ろまで引いて、背筋を伸ばした状態で顎を引きます。
骨盤を固定させることが重要になってきますので、骨盤と背骨が直角にになる位置が良いと言われています。
踵は床に完全につけて座り、リラックスした状態を作るようにしましょう
椅子に座る時、浅く座ってしまうと無意識に前かがみになりやすく、その状態で背もたれにもたれてしまうと
ふんぞり返ってパソコン作業をしてしまうことになり腰に負担をかけてしまいます。
背中が丸まった状態で長時間同じ姿勢を続けてしまうと腰だけではなく肩にも違和感や痛みを引き起こします。
そして机と椅子の間が開き過ぎないようにしましょう
せっかく正しい椅子に座っていても、机と椅子の間に距離があると前かがみになりやすく、腰に負担がかかってしまうことがあります。
また、デスクワークの方でしたら
椅子に座っている状態でキーボードやマウスなどを
自分の手元に引き寄せることで、背筋を伸ばした状態でキープ出来ます。
ですが、このような正しい姿勢で常にいられる人は、そういないと思います。
私たちの身体は、同じ姿勢でジッと座り続けれるようには出来ていません。
姿勢を維持するために筋肉や靭帯で姿勢を保っています。
丸まった猫背のような姿勢でも、背中を伸ばした正しい姿勢でも
同じ姿勢を続けていると、筋肉は固くなってしまいコリとなり、やがて腰痛や肩こりを引き起こします。
肩こりや首こりが強くなると頭痛にもつながってしまいます。
正しい姿勢で座っている状態を意識すると、リラックスができない?
正しい姿勢を意識すると、椅子に座る時、背もたれにもたれると丸まってしまうので浅めに腰掛けて背もたれを使わずに座っているといった方もいるのではないでしょうか?
その座り方ですと良い姿勢は保たれますが、背もたれを使わずに座ってしまうとリラックスは出来ない状況となってしまいます。
リラックスが出来ていないと、お仕事の能率が落ちたり、緊張状態でずっといるので結局疲れやこりが溜まってしまいます。
ですので、ここからは背もたれを使いながらも楽に良い姿勢で座れる方法をお伝えしていきます。
背もたれを使い、楽に座れる方法
➀普段使っているバスタオルを1枚用意します
②バスタオルをロールします
③椅子の奥まで腰掛けて座ります
④ロールしたバスタオルを腰の部分に置いて完成です
※ロールする太さは、背もたれの形などで変わってきますので
違和感のない太さを探してみてください
この方法で、あまり変化のなかった方は、次の方法を試してみてください
➀先ほどと同じように、バスタオルを1枚用意します
②バスタオルを折り畳みます
③椅子に浅めに座ります
④畳んだタオルを、お尻の部分に敷きます
※畳んだタオルは、太ももまで敷かないように注意してください
同じ姿勢で座っているのは、なぜ良くないの?
少しの時間を座るのは、身体を休めるという意味でも必要なことです。
ですが、長時間となると身体にとっては、悪影響になってしまいます
私たちの身体は筋肉によって動かすことができ、血管は筋肉にエネルギーを運んでいます。
ですが、長時間同じ姿勢で座り続けてしまうと、血管を圧迫してしまい、血流が悪くなってしまいます。
身体を丸めて座っていると、肺が膨らみにくくなり、酸素の循環も悪くなってしまいます。
脳を働かせるためには、酸素が必要ですので、酸素の供給量が減るということは、脳の働きも悪くなってしまう事に繋がります。
私たちが、何気にしている『座る』という動作は身体にとっては良くないことが多くあります。
これらを防ぐ為に、30分から1時間に1回は立ち上がりましょう。
「屈伸をする」
「大きく伸びをする」
「トイレに行く」
何でも良いので、同じ姿勢を1度リセットしてあげましょう。
まとめ
今回は、正しい座り方のお話をさせて頂きました。
どれだけ正しい座り方をしていても長時間になると肩や腰の筋肉は疲れてしまい肩こりや腰痛、頭痛のもととなってしまいます。
忙しい合間にも、30分に一度程立って背伸びや屈伸をしてみたり、肩を回すストレッチを行うなどリセットする時間を取り入れてみてくださいね。
座っている時の腰の痛みがどんどん強くなってきていたり、お尻が痺れていたり、肩こりや頭痛が強く痛みどめをずっと飲んで誤魔化しているといった方は、整体を行い治療していく事で改善に向かう事も多くあります。
「座る」という動作は毎日の事ですので、そこに痛みやだるさなどのストレスがない状況を作るお手伝いをさせていただければと思いますので一緒に治療に取り組み、良い姿勢や肩、腰の状態にしていきましょう。