開脚のストレッチが180度開けると健康になるのか?
こんにちは、神戸市西区の伊川谷整体院の院長の坂田です。
当院に来院される患者様と施術中お話しをしていてよく受けるご相談なのですが
「腰痛をよくするために開脚のストレッチをやっているけどなかなか股が開かないの、、、」
「開脚できるようになったら腰痛が良くなるの?」
「テレビや本で良いって言ってたからやっているけど開脚ができるようにならない」
といったご相談をよく受けます。
先にこの開脚ストレッチについて私の意見を述べておきますと
「開脚を180度開くように無理にストレッチをしなくても良い」
と思います。
その理由にいついてお伝えしていきますね
動画でもお伝えしておりますのでこちらもご覧くださいね↓
では、開脚のストレッチを180度開けるようにならなくてもいい理由についてお伝えしていきます。
1、180度開脚しようとすることで靭帯が緩みすぎてしまい、関節にダメージがかかる恐れがある
機械なども動ける範囲や角度があらかじめ決まっているように、人間の体や関節もそれぞれ動ける範囲と角度があります。
それを無理やり越えようと試みると、関節や周りの靭帯や健などを痛める恐れがあります。
股関節の動く範囲は個人差がありますが、多くの人にとって180度開脚は明らかにやり過ぎだと思います。
あまり180度にこだわりすぎると股関節の関節がゆるくなり過ぎてしまい、膝のトラブルにもつながりやすくなると考えます。
体操選手やバレエ、お相撲さんなど競技の特性上どうしても必要であれば仕方ないかとは思おいますが、そうでない方は90度開けば十分かと思います。
2、柔軟性が上がれば上がるほど怪我や身体の痛みへのリスクが減るわけではない
2つ目の180度開脚できるように目指さなくても良い理由は柔軟性が上がれば上がるほど怪我や身体の痛みへのリスクが減るわけではないという事です。
理学療法の論文によると関節がかなり柔らかいことは体操やバレエなどの特定の種目の競技能力という面においてはプラスになるが怪我のリスクという視点からはマイナスという結果も出ています。
身体の柔らかさは確かに硬すぎると怪我の予防においては良くないですが、柔らかすぎもかえって良くないようです。
また、柔らかすぎるとその柔らかすぎる筋肉を安定させる筋力がないので、姿勢が崩れる恐れもあります。
今回は180度開脚を目指さなくても良い理由についてお伝えしていきましたがいかがだったでしょうか?
開脚は適度にできれば十分ですので、無理に180度開けるように頑張る必要もなく、また、開かないからといって悲観する必要もなさそうです。
最後に
ストレッチそのものが悪いと言っているわけではなく
その方にあったストレッチやセルフケアの内容や量が大事になってきます。
「身体にいいストレッチ」は全員にとって良いものとは限りません。
体質、その方の怪我や身体の状態によっては逆効果となる恐れもあります。
また、肩こりや腰痛などの症状がストレッチぐらいではどうにもならないような状況になってしまっている時は
整体を行うことで解決に向かっていく事もよくあります。
もし、あなたがストレッチやセルフケアをしてもなかなか肩こり、腰痛、猫背や姿勢が
良くならないという事でお悩みの際はお気軽にご相談くださいね。
その際は一緒に治療に取り組み、あなたのお悩みを良い方向に向かうお手伝いができればと思います。