春の寒暖差疲労に要注意！
こんにちは、神戸市西区の伊川谷整体院の南向です。
寒さもピークを過ぎて、日差しが少しずつ暖かくなってきていますね。
春は、日によって気温が大きく変動し、一日のうちでも寒暖の差が激しくなる日が増えてきます。
「寒暖差が大きいとなんだか身体がツラい…」と感じる方も多いのではないでしょうか。
実は、気温差が7度以上になると「寒暖差疲労」を感じやすいそうです。
寒暖差疲労とは、体内を一定の状況にしようとエネルギーを消費し、バランスが崩れ、疲労が蓄積していく状態で、春先の不調の原因のひとつとなります。
今回は春先の寒暖差で出てきやすい不調と、対策をお伝えいたしますね。
１，寒暖差による出やすい不調
真冬みたいな寒さの日があるかと思えば、ぽかぽか陽気の日もある春は、1年のなかでもっとも寒暖差の激しい時期。寒さと暑さが混在しているため、身体が気温差についていけずに自律神経が乱れやすくなります。
【体調不良】
寒暖差により筋肉が緩み切れず緊張が続き、血流量が滞ることによる影響がでやすくなります。肩こり、首こり、身体の冷え、倦怠感、疲労感、めまい、頭痛、吐き気、食欲不振、消化不良、などを普段より感じやすい日が増えてくる事があります。
【精神的な不調】
自律神経のバランスが崩れ、体のリズムが崩れやすくなってしまい、夜にうまく眠れなかったり、昼間に眠くなったりと睡眠に影響が出やすくなります。質のいい睡眠がとれにくくなると、気分の落ち込み、イライラ、不安感、集中力低下、不眠などの影響が出やすくなります。
【免疫力の低下による不調】
自律神経がうまく機能しなくなると、免疫力が低下し普段より風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなる傾向があります。
また、免疫力の低下によるアレルギー症状や持病の悪化にも注意が必要な時期となります。
２，寒暖差対策
（１）服装
冬は寒さ対策だけで、防寒着を着込めばよかったのですが、春先になると、日中は暑いけど夜は寒い…という気候に悩まされ、服装が難しいと感じる方も多いかと思います。
■上手に「重ね着」をする：重ね着は、服の繊維と繊維の間の空気を体温で温め、暖かいと感じる空気の層をたくさん作ってくれます。衣服を２枚重ねた時と、３枚重ねた時では、衣服の中の温度が１度以上高くなるそうです。ですので、熱い時用にTシャツ一枚、その上に寒い時用に厚手の上着を一枚羽織る、というスタイルより、インナー、シャツ、カーディガンや薄手のセーター、ジャケットなどをうまく組み合わせて「重ね着」をする方が変動する気温に合わせて
体温調節をするのに適しています。
春先は少なくとも４～５枚は重ねる事がオススメのようです。
■体温調節しやすい素材を選ぶ：日中汗をかくと寒くなって来たときに体が冷えやすくなるので、吸湿性、通気性の良い綿や麻素材を選びましょう。冬場に活躍したヒートテックでは汗をかくことも出てくるかもしれませんので、インナー選びにも気を使ってみてください。
■首、手首、足首を温める：三首と呼ばれる「首」「手首」「足首」は皮膚が薄く、さらに太い血管も通っている場所でもあるので、外気の影響を受けやすく、体の冷えにつながりやすいですが、その部分を温めることで、熱を体に行き渡らせることができ、全身がポカポカとしてきます。春物は薄手の服が増えてきますので、末端の冷えが気になる方も増えてくるかと思います。重ね着と合わせてマフラー、手袋、靴下など、春先も活用しましょう。
（２）食事
「バランスの取れた食事」を意識できているでしょうか。栄養バランスの偏りは自律神経の乱れにつながるため、バランスの取れた食事を心がけましょう。
和食には、ご飯、味噌汁、焼き魚、酢の物、野菜の煮物などの「一汁三菜」という健康に良いとされる献立があり、皆さんも聞いたことはあるかと思います。
その中でも「味噌」は栄養の宝庫と呼ばれ、生活に欠かせない3大栄養素である「タンパク質」「糖質」「脂質」に加えて、様々な「ミネラルやビタミン類」も含まれています。また、発酵することで生命維持に不可欠な「必須アミノ酸」も生成され、栄養価が高いとされています。
朝、味噌汁を飲む習慣をつける事で、栄養をしっかり摂れるだけではなく内臓を温め代謝があがり冷え体質改善の手助けもしてくれます。
（３）質のいい睡眠を心掛ける
睡眠不足は自律神経の乱れにつながるため、寝る前にリラックスする時間を確保できるように工夫してみましょう。
■しっかり身体を温める入浴を心掛ける：湯船に10分程度浸かることで、深部体温を0.5～1.0℃ほど上げることができます。15～20分程度で、全身が温まり血行が良くなります。のぼせるまで長く浸かりすぎると、逆に体力を消耗するので、お風呂で本を読んだりして長湯になりすぎるのは要注意です。
■一日一分でもいいのでストレッチをする：デスクワークや立ちっぱなし、偏った筋肉を使うことにより偏った筋疲労が蓄積していくと、なんだかずっと疲れている、疲れが抜けにくい…という状態に陥ってしまいます。１日１分でもいいので、固まった筋肉を緩める時間を作ってみましょう。
■リラックスできる音楽鑑賞をする：音楽を聴くと、副交感神経が優位になることでリラックス効果が得られます。規則的でも不規則でもない波の音、川のせせらぎ、鳥のさえずりなど「1/fゆらぎ」は、睡眠導入にも効果的です。
（４）その他日常生活で出来ること
■適度な運動をする：適度な運動は自律神経のバランスを整える効果があります。寒い時期は外でのウォーキングなどやる気がなかなか…という方はお風呂上がりに簡単なストレッチから始めてみてください。
■ストレスを解消する：ストレスは自律神経の乱れにつながるため、自分なりのストレス解消法を見つけましょう。春先はレジャーも盛んになってきますので、旅行や映画鑑賞など外へ出かけるのも気分転換になりますね。
映画鑑賞は、感動や共感によって感情をリセットすることができ、ストレスを軽減する効果があります。「泣いたり」「笑ったり」することは、副交感神経が活性化するため、映画を見終わったあとはリラックス効果が得られるそうです。
また映画館効果といって、物語に集中する空間にいることで余計な雑念が消え、頭がスッキリと整理させるという効果もあります。
中々映画館にいく暇がない…という方も自宅で部屋の電気を消してプチ映画館の空間を作り、映画を楽しむのもいいかもしれませんね。
おうちで映画を見る場合も携帯は是非「マナーモード」にして、映画に「集中」する時間を作ってみてください。
■体調の変化に気を配る：春先は慌ただしくなり、忙しい方も多いかと思います。自分の疲れは自分でしか感じることが出来ません。体調がおかしいなと感じたら無理せず休息しましょう。症状が改善しない場合は、我慢したり先延ばししたりせず、早めに医療機関の受診も検討されてみてください。
まとめ
春先の寒暖差は、私たちの体に様々な影響を与えます。また世の中も色んなイベント事が増えてきて忙しい時期となりますので、体調管理に気を配り、適切な対策をとることで寒暖差による不調を予防し、快適に過ごしましょう。
また、寒暖差は筋肉の緊張にも影響をおよぼし、春先のぎっくり腰なども増えてきます。
少しでも不調を感じたらひどくなる前に早めの対策がオススメです。
自分での対策だけでは不安だったり、なかなか自分ではメンテナンスが行き届かないな、とお悩みの方は神戸市西区の伊川谷整体院までお気軽にご相談くださいね。
