慢性的な頭痛について
こんにちは、伊川谷整体院の近藤です。
梅雨時期は、朝晩の気温の変化や日中の蒸し暑さ、気圧の変動も相まって体がついてゆかない、体調を崩す人が非常に多いかと思います。
中でも、この時期は頭痛や肩こりのお悩みで来院される患者さんが沢山おられます。
そこで今回は、患者さんの中で多く見受けられる「慢性頭痛・片頭痛」についてお伝えいたします。
難しい医学用語などが沢山ありますが、お付き合いをよろしくお願いいたします!
慢性頭痛とは…
日本で約4,000万人が慢性頭痛で困っていると言われています。
「頭痛くらい」ということで、普通に市販薬を服用されてその場をしのぐ方も多いのではないでしょうか?
頭痛と言いましても、その種類や原因はさまざまあります。
そのため、対処方法によっては、かえって痛みが悪化することもあります。
片頭痛の特徴
何らかの理由で脳の血管が急激に拡張して起こる痛みが「片頭痛」です。
・片側、あるいは両側のこめかみから目のあたりがズキズキと心臓の動きに合わせるような拍動のリズムで痛む
・吐き気や嘔吐を伴い、光・音・気圧や温度の変化に対して敏感になることもある
・1ヵ月に1~2回、多い人だと1週間に1回などのペースで周期的に起こる痛み
・20代~40代の女性に多い(生理前や生理中などホルモンバランスの変調との関連)
・片頭痛が起こる直前に肩こりが出ることもある(予兆)
・心身のストレスからの解放(仕事のない休日の頭痛)で起こることもある
片頭痛の原因
はっきりと解明されていませんが以下のような説があります。
・視床下部(自律神経やホルモンなど)の変調が脳血管を拡張させて、三叉(さんさ)神経に悪影響を及ぼすという説
・脳の血管の拡張が三叉神経を刺激して、その刺激で発生する炎症物質がさらに血管を拡張させて起こる説
・食事や嗜好品(血管を拡張させるポリフェノールなどが含まれるオリーブオイル、チーズ、赤ワインなど)の摂り過ぎ
三叉(さんさ)神経について
目の血管や顔面、顎などの感覚や味覚、顎の動き(咀嚼筋)などに関与します。
片頭痛の治療や対処法
以下に挙げることをバランスよく、ご自身の体調に合わせて行うことが大切です。
・薬物療法:三叉神経周辺の炎症を抑え脳の血管を収縮させる(医師との相談も必要)
・痛みが強い部分に冷やしたタオルを乗せて痛みをやわらげる
・過労やストレスのコントロール
・余暇に全身運動などをしてさまざまなストレスをを発散させる
・食生活の改善(頭痛を引き起こす飲食物を控える)
※飲み薬のコントロール
月に10日以上頭痛薬を飲んでいる場合には、薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)に陥っている可能性もあるため注意が必要です。少しの刺激により過剰に反応してしまう頭痛です。逆に薬を服用しても効果が現れないことも特徴です。
補足)片頭痛とは区別される「緊張型頭痛」は…
・頭の横の筋肉や、肩や首の筋肉の緊張による頭痛
・筋肉の緊張で血流が悪くなった結果、筋肉内に老廃物がたまり、その周囲の神経が刺激されて起きる頭痛
・精神的・身体的ストレスであることが多く、デスクワークやPC操作などによる長時間の同じ姿勢で起こりやすい
・筋肉の緊張ではなく、心の病気が原因となる「緊張型頭痛」もあり「片頭痛」も併せ持つ場合がある
最後に…
慢性的な頭痛について思い当たることを見つけて、ご自身のライフスタイルに合わせた対処、そして体調が変調するパターンを1つでも多く理解して、うまく付き合うことが非常に重要です。
また、当院では、以下のように慢性頭痛を緩和する目的で調整や施術を行っております。
・三叉神経の過剰な働きを抑える施術
・脳の血液循環をリセットする施術
・肩まわりの筋肉の緊張を緩和する施術
慢性の頭痛に関しましては、長年伴っておられる方がほとんどだと思います。
治療後の少しの変化や効果に目を配って頂き、初めはきめ細かく根気よく続けて頂き、長期的なスパンで効果を実感していただけると幸いです。
当治療院では、ご本人の体調に応じたオーダーメイドの施術方法を行っておりますので、ぜひ足をお運びくださいませ。