肩や首の痛みを和らげる!タオル枕の作り方と使い方
こんにちは、神戸市西区の伊川谷整体院の坂田です。
最近のお話の中で多いのが「枕が合わなくなってきた」「どの枕がいいの?」というご質問です。
肩こりや首こり、頭痛でお悩みの方で枕を探している方はこのような事を思われた事はあるのではないでしょうか?
このメーカーの枕はいいのかな?
いいお値段がするからいいのかな?
専門家が監修しているから良いのかな?
それについて私の考えていることと、枕を購入する前に試してみてほしい自分でできる枕の作り方のご紹介をさせていただきます。
万人に合う枕はない
枕に関して言えば、この枕を買えば誰もがもう肩こりや首こりや痛みは出ないので安心ですよといった枕は現在存在していないと思います。
なぜなら身長や体重、骨格、姿勢、筋肉量、痛みの出方など人それぞれ違う中で万人に合うというのは難しいと考えます。
また、枕も材質、高い、低い、柔らかい、硬い、フラットな形状、ウェーブ型の形状など様々です。
ですので、誰かに合う枕が自分に合う枕とは限らないので自分に合う枕を見つけないといけないのです。
高価な枕=自分に合う枕とは限らない
皆様が枕選びで参考にされる情報の一つとして、どこのメーカーか?有名なスポーツ選手が使っているらしい?これだけ高価だからさぞいいんだろう!○○専門の専門家が監修しているからいいのかな!100人中98人がいいと答えました!
といった情報も参考にされるとは思いますが、完全に鵜吞みにされるのは気を付けた方がいいと思います。
アンケートで高回答はどんな人からアンケートを取ったのか不明瞭ですし、専門家監修は良いものもあればそうでもないものもあり玉石混交です。
有名スポーツ選手が広告塔になっているものはあくまでイメージなので自分に合うとは限りません。
メーカーとお値段ですが、お値段と効果は必ずしも比例はしないのですが、老舗メーカーのグレードの良い寝具はストライクゾーンが広く、あなたに合う確率は少し高いのではないのかなと思います。
自身の状態により合う枕のストライクゾーンは変わる
そもそものお話になってしまうのですが、あなたのお身体の状態が悪ければ悪いほど、あなたにフィットする枕の種類や材質といったストライクゾーンは狭くなってしまいます。
このような経験がある方も多いと思うのですが学生時代や若い時にフローリングの上で敷布団も枕もないまま寝ていてもそこまで身体が痛くならなかったのではないでしょうか?
ソファーの上で寝てしまって朝を迎えてもそこまで影響がない時もあったのではないでしょうか?
極端な話でしたが、あなたのお身体の状態が良い状態であれば、多少寝具が合わなくても大丈夫だったりします。
逆に、調子が悪ければ悪いほど、あなたに合う枕は少なくなっていきます。
ですので、合う枕を探す一方で、あなた自身のお身体の状態を良くする必要があると思います。
なぜ枕が合わないの? 首の痛みと枕の深い関係
市販されている多くの枕は、頭を支えることを目的としています。しかし、首の痛みがある場合、重要なのは「首の自然なカーブを保つこと」です。
理想的な寝姿勢とは、立っている時と同じように背骨がゆるやかなS字カーブを描いている状態です。このカーブを保つことで、首や肩周りの筋肉がリラックスし、神経への圧迫も和らぎます。
ところが、柔らかすぎる枕は頭が沈み込みすぎてしまい、反対に硬すぎる枕は首と枕の間に隙間ができてしまいます。どちらの場合も、首の筋肉は緊張したままとなり、痛みを悪化させる原因になりかねません。
【準備編】タオル枕作りに必要なもの
タオル枕の最大の利点は、特別な道具が不要で、すぐに試せることです。
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バスタオル:1〜2枚(厚みや大きさは好みで調整してください)
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フェイスタオルまたは手ぬぐい:1枚(バスタオルを巻くのに使います)
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ゴムバンドや輪ゴム(なくてもOK)
たったこれだけで、あなたの首にぴったり合う枕が作れます。
【実践編】タオル枕の作り方:2つのタイプを試してみよう
ここからは、首の痛みにアプローチする2つのタイプのタオル枕の作り方を紹介します。
タイプ1:首をしっかり支える「筒型」タオル枕
このタイプは、首の隙間を埋めて、首の自然なカーブをサポートすることに特化しています。特に、仰向けで寝る方におすすめです。
【作り方】
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バスタオルを細長く畳む まず、バスタオルを縦に三つ折り、四つ折りにして、細長い帯状にします。この幅が枕の高さになります。
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くるくると巻いて筒状にする 畳んだバスタオルを端からきつく、またはゆるめにくるくると巻いていきます。この「巻き加減」が高さの調整ポイントです。最初は少しゆるめに巻いて、寝てみてから調整すると良いでしょう。
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フェイスタオルで固定する 巻いたバスタオルをフェイスタオルで包み、端をゴムで留めるか、タオルの中に押し込んで固定します。こうすることで、寝ている間に形が崩れるのを防げます。
【使い方】
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枕の中央を少し窪ませて、後頭部がそこに収まるようにします。
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重要なのは、枕が首と肩の境目に来るように置くことです。後頭部だけを乗せるのではなく、首全体を乗せるイメージで使いましょう。
タイプ2:後頭部も支える「折りたたみ」タオル枕
このタイプは、仰向けでも横向きでも使いやすいのが特徴です。全体的に頭を包み込むように支えたい方におすすめです。
【作り方】
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バスタオルを広げて半分に折る バスタオルを広げ、まずは半分に折ります。
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枕の形に折りたたむ 折りたたんだタオルを、さらに数回折りたたんで枕の形を作ります。折りたたむ回数で高さを調整します。
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中央部分に首を支える土手を作る タオルの中央部分に、**「首を支えるための土手(ロール)」**を作ります。これは、タオルを一部だけくるくると巻いたり、折り返したりすることで作ることができます。
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フェイスタオルで包む 全体をフェイスタオルで包み、形を固定します。
【使い方】
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後頭部が枕の中央に沈み込み、首の土手が首のカーブに沿うように配置します。
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横向きに寝るときは、肩が圧迫されないように、枕の高さを調整しましょう。肩と耳を結ぶ線が床と並行になるのが理想です。
タオル枕を効果的に使うためのポイント
タオル枕の効果を最大限に引き出すためには、いくつかのコツがあります。
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「高い」と感じるくらいがちょうどいい 初めてタオル枕を試す方は、少し高いと感じるかもしれません。しかし、重要なのは頭の重さを首で支えるのではなく、枕全体で分散させることです。少し高いと感じるくらいで、首のカーブがうまくキープできていることが多いです。
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寝返りを妨げないこと 人は一晩に20回以上寝返りを打つと言われています。寝返りは、体の同じ部分に負担がかかるのを防ぐための重要な生理現象です。タオル枕が寝返りを妨げるようなら、高さを調整するか、より幅広のタオルを使うなど工夫してみましょう。
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痛みがある時は無理をしない タオル枕は痛みの軽減に役立ちますが、万能ではありません。もし使用してみて、逆に痛みが増したり、痺れが悪化するようであれば、すぐに使用を中止してください。
【重要】タオル枕だけでなく、ご自身のお身体の状態を改善させることが改善の近道となります。
今回ご紹介したタオル枕は、手軽に試せるセルフケアの一環です。そのまま改善すると一番良いのですが、それだけで根本的な解決になるわけではありません。
ですので、枕を調整して快適に眠れる環境を整える一方で、身体の状態を改善する必要があります。
原因は首にあるとは限らず、腰や背中を支えたり、カバーしている為首に症状が出てしまっている場合があります。
当院では、痛みや不調が起こっている原因箇所だけに限らず、お身体全体を整え、快適に過ごせるようなお手伝いをさせていただいております。
まとめ
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頚椎症の痛みには、首の自然なカーブを保つ「タオル枕」が有効です。
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家にあるタオルで、「筒型」や「折りたたみ型」など、自分に合った枕を簡単に作れます。
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大切なのは、後頭部だけでなく、首全体をしっかり支えること。
- 枕を良い状態に合わせたら、そのうちに身体の不調や状態の改善をすることが重要
日々の小さな工夫が、体の悩みを軽くしてくれることがあります。もし、あなたの首の痛みが少しでも楽になるなら、ぜひこのタオル枕を試してみてください。
もし、お身体の事でお悩みでしたら、神戸市西区の伊川谷整体院までお気軽にご相談くださいね。
その時は全力であなたのお悩みを解決できるようお手伝いをさせていただければと思います。