腰痛の原因は一体何なのか?
こんにちは、伊川谷整体院の院長の坂田です
今日は、腰痛の原因について記事を書いていこうと思います
早速ですが、腰痛でお悩みのあなたはこんな経験はないでしょうか?
腰が痛くなって病院に行った際にとりあえずレントゲンを撮ったが画像上では異変が出ていないので「骨には異常はありません、筋肉の炎症か運動不足、太りすぎですので体重を落としてください」と言われた
私の臨床経験上、明らかにレントゲン上に異変が出ていない腰痛でお悩みの方は病院でこのようなことを言われている事が多いです
画像では異常は出ていないかもしれませんが、痛みがあるのはお悩みとしてあるのにどうすればいいんだ、、、
と思う方もいらっしゃると思いますが、原因は骨や関節以外にもある事が多いのです
腰痛は正しく原因を見つけて適切な治療を行えば良くなって行くのですが、「そのうち治るだろう」と放置していたり、痛みがあるけど我慢して使い続けていると慢性化して治りにくくなってしまいます
本当の原因を見極めてそこに対して治療やケアを行えば、腰痛は良くなっていきます
腰痛の5つの原因とは?
画像診断で言われた病名や、骨に異常はないです、というのは腰痛の真の原因ではありませんでした
では
何が原因なのか?
なぜ、腰痛になるのか?
という事について説明していきたいと思います
腰痛の方は痛みの出る姿勢に共通点があるのです
腰痛の方は、痛みが出る姿勢や体勢になると腰が痛むので、その動きに関係する何かが痛みの原因と考えられます
大きく分けると5つに分類されるので説明していきます
1、骨盤
2、腰椎(背骨の腰の部分)
3、筋肉のトリガーポイント
4、筋膜
5、皮膚
1、骨盤
まず、一つ目の骨盤についてお話していきます
腰の部分は骨盤と腰椎(背骨の腰の部分)とその骨を支えたり動かしたりする筋肉で構成されています
骨盤とは体の中心に位置する部分で、腸骨、坐骨、恥骨という3つの骨でできています
骨盤は上には背骨があり、下には股関節が連結しています
上半身と下半身をつなぐ場所であるため、この骨盤にゆがみや不調が出てしまうと腰や股関節、ひざにまで影響が出てしまいます
骨盤に不調がなく、正常な動きをしていると腰は左右均等に動きます
ところが、骨盤の左右の動きがゆがみやズレによりアンバランスになってしまうと
悪い方の骨盤は動きが悪くなってしまうため、歩いたり動作をするときに片方しか腰の動きがなくなってしまうのです
また、骨盤の関節が硬くなってしまうと股関節の動きも悪くなるため、歩く歩幅が狭くなってしまったり、足先だけでちょこちょこ歩くような歩き方になってしまうのです
骨盤の関節が硬くなってゆがんだ状態が続いてしまうと骨盤の関節はロックがかかってしまい、動かなくなった骨盤の分の動きを腰や股関節がカバーするため、腰に負担がたまりやすく、腰痛につながってしまいます
一度ロックがかかってしまった骨盤の関節はストレッチや体操をしてもなかなか改善しないため治療が必要になると言えます
2、腰椎(ようつい)
腰椎とは骨盤の上に立っている背骨の腰の部分のことなのですが、背骨は24個の骨がつながっていて、腰椎は下から5つの骨のことを腰椎と言います
腰椎は一番上から1、2、3、4、5番と名称がついています
腰椎の正常な状態ではお腹がわに軽い前カーブを描いています
この腰椎の軽い前カーブが失われてしまったり、逆に前カーブが強すぎてしまうと腰痛が起こります
人間は二足歩行で歩く上で重力に逆らって生活しているので、腰回りの筋肉が弱くなったり硬くなってしまうと体を支えきれなくなり、腰椎のバランスが崩れて腰痛を引き起こしてしまうのです
日常生活の中でも腰椎のバランスを悪くする原因は様々で、腰をかがめた状態で行う家事やデスクワークを長時間続けているとどうしても腰が丸まってしまいます
また、腰椎と骨盤からは下半身の動きや感覚に関係する神経が出ているので、腰椎のバランスが崩れて神経の圧迫を起こしていたりすると腰だけでなくお尻や太もも、ひざや足に痛みや痺れが出てしまう事があります
3、トリガーポイント
ここまでは、骨盤や腰椎などの骨や関節の問題についてお伝えしてきましたが、ここでは筋肉のトリガーポイントについて説明していきます
トリガーポイントとは、筋肉の繊維にできる、押すと鋭い痛みを感じる過敏になったしこりのようになった部分のことを言います
このトリガーポイントは普段は痛みを感じていなくても、指先で触るとこわばりや小さなしこりのようなものが感じられます
このこわばりやしこりが引き金となり、痛みを引き起こすためにトリガー(引き金)ポイントと言われているのです
トリガーポイントは長時間同じ姿勢を続けることによってその場所が硬くなることや、同じ作業を繰り返すことで筋肉を酷使することによって発生してしまうのです
トリガーポイントが発生してしまうと、筋肉は硬く、そして弱くなります。さらに筋肉の繊維は筋肉の付着部(骨と引っ付いているところです)を緊張させてしまい、その周りの部分の血の流れを悪くして関節の動きに影響が現れます
トリガーポイントができてしまうことによる症状は痛みだけではなく筋力の低下やむくみ、吐き気、めまい、姿勢の崩れを引き起こしてしまうのです
筋肉にトリガーポイントができてしまうと、いくら熱心にストレッチをしても緩みません。一本の糸が絡んでしまったような状態なので、引っ張れば引っ張るほど余計に絡んで硬くなってしまいます
この、トリガーポイントは正確に緩めなければ消えない厄介なものなのです
4、筋膜
最近、筋膜リリースという方法が流行っていますが、言葉は聞いたことがあるけれど一体どのようなものなのか?といった方も多いのではないでしょうか?
筋膜とは、筋肉の表面を覆っているストッキングのようなものとイメージしていただけると良いかと思います
人間の体を作っているものの中でイメージしやすいのは「骨」「筋肉」「内臓」などではないでしょうか?
骨は連結して骨格となっていますが、骨だけではすぐバラバラになってしまい体を支えることができないので、筋肉やその周りを包む「筋膜」が必要になってきます
この筋膜が硬くなると体がゆがみ、腰痛が出てきてしまうのです
筋膜が硬くなるイメージなのですが、あなたが正座するときに、伸縮性のないデニムやぴったりとしたジャケットを着て正座するとなんだか窮屈ではないですか?
体が動かしにくかったり、肩や腰が凝りやすいと思います
この状況が筋膜が硬くなってしまった状態にイメージが近いです
逆にゆったりしたジャージなどを着て正座しても窮屈な状態にはなりにくいですよね?
ゆったりした余裕のある状況こそが筋膜が正常な状態のイメージです
5、皮膚
腰痛の原因の最後の一つは皮膚にあります
体を動かす時の痛みは筋肉や関節に問題があることが多く、それを治療する方法は様々ですが、筋肉や関節に原因がない場合はあまり効果がありません
意外なところかもしれませんが皮膚の動きが悪くなっていて関節の動きが悪くなり腰痛につながっている可能性もあるのです
皮膚が原因ってなんで?というお声も聞こえてきそうなので説明させていただきますね
体は皮膚によって覆われています。体を動かす時、皮膚にも動きが起こります
ここで皮膚に異常があると、本来つっぱらなくてもいいところで突っ張ってしまい
関節や筋肉に負担が出て腰痛になってしまうのです
最後に
今日は腰痛の5つの原因についてお伝えしていきましたが、意外なところが原因になっているといった方も多かったのではないでしょうか?
慢性的な状態になっている方は原因は一つだけではなくいくつもの原因が合わさっている場合もありますので、自分でストレッチや体操をしているけどなかなか改善しない、、、といった方はお気軽にご相談くださいね。